ピアノ引越し48 | アップライトピアノの調律について

アップライトピアノはフレームや弦、響板を鉛直(えんちょく)方向に配置し、上下に伸びるような作りになっています。

 

グランドピアノより場所をとらないコンパクトな作りになっていますので、一般家庭や学校の教室などに設置されることが多いですね。

 

解体して運ぶグランドピアノに比べ、そのまま梱包して運ぶことができます。

 

ただ、グランドピアノと比べると臨場感には欠けてしまいます。 

アップライトピアノの調律

ピアノの調律(音合わせ)はグランドピアノと似たような作業なのですが、

ピアノの構造上グランドピアノとは違う調整が必要となってきます。
アップライトピアノに関しても引越し(移動)意外にも定期的な調律をしていないと
音が下がってきたり狂ってきてしまいますので、音がおかしいな?と思ったら
調律師さんへ頼んでみてもいいかもしれません。
料金はアップライトピアノについてもピアノの状態によって変わってくるので
一度見積もりをしてみて検討してみるといいですね。

 

アップライトピアノ調律の流れ

まず、ピアノのアクションの確認から始めていきます。
ネジの締め付け強度を調整します。ネジを傷めないよう、木ネジを締めるときなどは素手で作業を行います。

 

次に鍵盤の調整です。フロントキーピンとバランスキーピンをさびや汚れがないよう丁寧に磨いていきます。バランスキーピンを傾け、鍵盤の傾きを直していきます。

 

ハンマーの走りを直します。走りとはセンターピンと弦が平行でない状態のことで、この走りがあるとハンマーが斜めに動いてしまいます。
ハンマーの間隔が等間隔になるよう弦にあわせていきます。打弦距離(静止状態のハンマー先端部から打弦点までの距離)を測ります。音色やタッチによってこの寸法を変えていきます。

 

鍵盤の高さ、深さを定規を用いて調整していきます。ジャンクのトップが隙間なくバットスキンの下に収まるよう調整します。ダンパー(弦を静止させるフェルト)ワイヤー調整、ストップレール調整を行います。この作業は鍵盤が戻りにくくなってしまうこともあるので慎重に行います。

 

バックストップ、最後にペダル調整をし、総点検をして完了です。

 

アップライトピアノ移動後(引越し後)の調律はいつすれば良い?

アップライトピアノに関しても、グランドピアノと同様に温度、湿度等に

影響され調律が乱れてきますので

 

新しい環境にピアノが馴染んでからの調律が良いとされています。

 

 

 

 

まとめ
・グランドピアノと構造が違うので調律手順は異なる。
・アップライトピアノについても調律は引越し後の環境に馴染んでから。